サッカーのロナウドと言えば、「クリスティアーノ・ロナウド」を思い浮かべる人が多いはずですが、歴代最高の「ロナウド」といえば、かつてブラジル代表として活躍した「ロナウド・ルイス・ナザーリオ・デ・リマ」と評されることが多いようです。
今回はそんな、初代にして歴代最高の「ロナウド」の輝かし経歴と今現在について調べてみました。
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初代「ロナウド」のキャリア序盤
ポジションはFWで「フェノーメノ」(怪物)と呼ばれるほどの爆発的なスピードと驚異的な得点力があり、94年にオランダのPSVに移籍してゴールを量産すると、96年夏にはブラジル五輪代表の一員としてアトランタ五輪に参戦しました。日本がブラジルに勝利した「マイアミの奇跡」にも途中出場しております。
アトランタ五輪後、スペインの名門バルセロナに移籍すると、いきなり37試合で34得点し、リーガ・エスパニョーラ得点王を獲得っしました。97年にはバロンドール(世界年間最優秀選手賞)を受賞、98年フランスW杯では4ゴールを奪ってブラジルを準優勝に導く立役者となりました。
順風満帆なキャリアを積み上げていきましたが、99年に当時所属していたインテルの試合で膝の大怪我に見舞われ、リハビリ生活に入りました。その後再発したりと、長い長いリハビリ生活に見舞われてしまいます。
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現役キャリア全盛期「日韓ワールドカップ」
戦列に復帰した後に迎えたのが、ブラジル代表のエースとして臨んだ自身3度目の出場となる2002年の日韓W杯でした。
グループリーグの初戦から4試合連続5ゴールを奪い完全復活を果たし、準決勝のトルコ戦(1-0)では絶妙な「つま先弾」を披露しました。そして決勝では、ドイツの伝説のゴールキーパー、オリバー・カーンから2ゴールを奪い、ブラジルを5度目の世界一に導き、ロナウド自身も8ゴールで大会得点王を獲得しました。
また準決勝からは、前頭部にのみ三角形の髪を残すヘアスタイル「大五郎カット」で登場し、「ソフトモヒカン」で話題をさらったデイヴィッド・ベッカム選手と共におおきな話題になりました。
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衝撃の引退理由!?現役キャリアの晩年
ワールドカップ後は、レアル・マドリードで活躍し、06年ドイツW杯にも出場して3ゴールを奪い、通算15得点で当時のワールドカップの最多記録を更新しており、その後名門ACミランにも移籍しました。
キャリアの晩年は年齢による体重増加で運動量も低下し出場機会の減少しており、ACミランを退団となり、2008年に母国ブラジルのコリンチャンスに加入しました。
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2011年に4年前から甲状腺にに問題を抱えていたため体力の限界を感じ現役引退を表明ししました。キャリア晩年に肥満を批判されたことについて「これは言っておきたい」と引退4年前に甲状腺機能低下症が判明していたことを告白し、代謝低下で体重のコントロールが困難だったことを明かし「ドーピングになるため薬を摂取できなかった」と涙ながらに訴えました。
現役引退後の現在
ピッチを離れたロナウドは、元フランス代表のジネディーヌ・ジダンとともに貧困撲滅チャリティーマッチを開催したり、14年ブラジルW杯組織委員会の理事を務めるなど多方面で活躍しています。2018年には現在でもスペインのリーガ1部に所属するレアル・バジャドリードの株51%を購入し、同クラブの会長を務めています。
2021年には、自らがプロデビューしたブラジル2部クルゼイロの企業支配権を購入しました。現役晩年から更にぽっちゃりとした体型もあって、クラブオーナーとしての貫禄があります。
英紙「ガーディアン」のインタビューで指導者になる可能性について問われると、「監督をすることには全く興味がわかないよ」「サッカーは大好きだけど、コーチになるという考えはずっと嫌だった」と発言しており、今後もオーナー業に力を入れていくことになりそうです。
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